病気とともに生きるためのヒント

子宮内膜症潰瘍性大腸炎の治療をしていく中で身についた、病気とともに生きるためのヒントをご紹介します。

しんどいときは休息を最優先する

料理、洗濯、掃除、毎日しなくてはいけないことに追われています。体調を崩して体が思うように動かないとき、今までできていたことができない自分に腹立たしくなります。

たとえば私は部屋が散らかっていると「片付けなくちゃ」とすごく焦ってしまうのですが、ここで無理して頑張って片付けても、体調が万全でないので中途半端にしかできません。休息する時間を片付けに使ってしまうことで、体調の回復が遅れてしまいます。

ここは開き直って「多少部屋が散らかっても生きていける、毎日ピカピカにしなくても問題ない!」と思って、片付けない自分を責めないようにしています。体調が安定してから片付ければOKです。

 

病気がきっかけで得られる新しい経験に目を向ける

長く治療を続けていると、良くならない状態に苛立ちを覚えたり、治療に意味を見いだせないときがあります。自分をサポートしてくれる医師や看護師に申し訳ないと感じてしまうときもあります。

このような病気のネガティブな部分にフォーカスせず、病気から得られる新しい経験に目を向けるようになりました。

たとえば、家族のやさしさや新しく出会う人などです。

寝込んでお茶すら淹れることができないときに、家族がお茶を差し出してくれたり、小さなやさしさに気づくことができます。

同じ病気を治療している患者さん同士で情報交換することで、困っていることやありがちなことを共有できたり、悩んでいるのは私ひとりではないことなど、新しい気づきを得ることができます。

ひとりの大人としての時間や空間を持つ

結婚していれば「夫」「妻」、子供がいれば「お父さん」「お母さん」など、さまざまな役割を担って生活しています。

その役割から離れて、個人としての趣味や好きなことを見つけましょう。

私は10年前から韓国語の勉強を始めましたが、勉強している時間は病気のことを忘れられます。だんだんと上達していくことで成長を感じられるので、自分に自信を持つことができます。

自分の時間を持つことが自分の人生を作ります。

毎日習慣にしていることをなるべく続ける

毎日続けていることがあれば、なるべく続けましょう。日々の体調の変化に気づきやすくなり、体調に合わせた生活ができるようになります。

私はヨガを続けていますが、ハードなポーズがきついと感じる日は休息をとるようにしています。いつもできることができないときは無理をしない。これは調子が悪い自分に早めに気づいて体調に合わせた生活ができるようになります。大きく体調を崩さないことにもつながり、続けていること、変わらないこと(体調が安定していること)に支えられて生きていけるようになります。

 

まとめ

しんどいときは休息を最優先する

→無理して仕事や家事をすると、体調の回復が遅れてしまいます。

 

病気がきっかけで得られる新しい経験に目を向ける

→家族のやさしさに気づき、新しく出会う人との交流で自分ひとりではないことに気づくことができます。

 

ひとりの大人としての時間や空間を持つ

→自分の成長を感じること、自分の時間を持つことが人生を作ります

 

毎日習慣にしていることをなるべく続ける

→体調の変化に気づきやすくなり、体調を大きく崩さないことにつながります。

 

 

以上、病気とともに生きるためのヒントを4つご紹介しました。

 

 

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